[iOS] Static Library (1) ライブラリ作成

2010年11月14日日曜日 | Published in | 0 コメント

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Static Library を作りたい。まずは最も簡単なものから作ってみよう。


Static Library用新規プロジェクト


Xcode を立ち上げて新規プロジェクトのテンプレートから "Cocoa Touch Static Library" を選ぶ。
このプロジェクトへ XCSampleClass を追加する。
@interface XCSampleClass : NSObject {

}
- (NSString*)helloString;
@end
@implementation XCSampleClass

- (NSString*)helloString
{
 return @"Hellow World";
}
メソッドがひとつだけの簡単なクラス。

ビルドすると libStaticLibrarySample.a が生成される。


ライブラリを利用するサンプル


作成したライブラリを利用するサンプルを用意する。

利用にあたって最低限必要な準備は次の2つ。
1. ヘッダファイルをプロジェクトへ追加する
2. ライブラリファイルをプロジェクトへ追加する

今回は最も安易な方法で進める。
まず View-based Application な新規プロジェクトをひとつ用意する。今回名前を UsingStaticLibrarySample とした。ビューに UILabel を貼りつけ、ここへ先程用意したライブラリの stringHello メソッドの戻り値を表示させてみる。
@interface UsingStaticLibrarySampleViewController : UIViewController {

 UILabel* label;
}
@property (nonatomic, retain) IBOutlet UILabel* label;

@end
- (void)viewDidLoad {
    [super viewDidLoad];
 
 XCSampleClass* obj = [[[XCSampleClass alloc] init] autorelease];
 self.label.text = [obj helloString];
}

これをビルドすると当然だがコンパイルエラーが出る。

ヘッダファイル(*.h)が見つからない、と。そこで必要な準備を行っていく。


1. ヘッダファイルをプロジェクトへ追加する


先程作成したプロジェクトからヘッダファイル XCSampleClass.h をドラッグ&ドロップでサンプルプロジェクトへコピーする。

これでコンパイルは通るようになる。が、リンク時にエラーが出る。
これは当然でライブラリが無いから。

2. ライブラリファイルをプロジェクトへ追加する


ヘッダファイルと同じくライブラリプロジェクトから libStaticLibrarySample.a をドラッグ&ドロップでコピーする。

これでビルドが成功する。

実行してみよう。

出た。


その他


作成するライブラリのファイル名を変更したい場合はターゲットの情報を開き Packaging の「プロダクト名」を変更する。


ソースコード


GitHub からどうぞ。
StaticLibrarySample at static-lib-1 from xcatsan's iOS-Sample-Code - GitHub

UsingStaticLibrarySample at static-lib-1 from xcatsan's iOS-Sample-Code - GitHub


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