【アプリ】todayee pics 1.1リリース

2017年4月26日水曜日 | Published in | 0 コメント

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todayee pics を大幅にバージョンアップした。



・Adobe Creative Cloud による高機能フォトレタッチ搭載
・写真1枚毎にコメント入力
・オリジナルサイズ対応
・スクウェア加工
そのほかかなり手を入れて使い勝手を改善している。

(参考)【アプリ】Todayee Pisc 1.0 をリリースしました


Adobe Creative SDK のフォトレタッチ


Adobe社が提供している Adobe Creattive SDK のフォトレタッチライブラリを組み込んだ。このライブラリは高機能な上に使い勝手も優れていてなかなか良い。フィルタも豊富で触っていると結構楽しい。

フィルタ(抜粋)

手描き


フィルタやステッカーなどは Adobe社のサービスからダウンロードして追加することもできる。みたところほとんどが無償で入手できる。ユーザは Adobeの IDを取得するとどの端末でも共通の設定に合わせることができるようだ。


ツールバー(抜粋)


フォトレタッチをアプリへ組み込むには Adobe Creative Cloud への登録が必要。

組み込みはドキュメントの通りにすれば難しくはない。ただプロダクションリリースする前にはAdobe社の審査を通す必要がある(英語)。申請に必要な情報は多くないがいくつかの指定があるスクリーンショットは必須。今回は審査が通過するまで1回のNGを含めて4日かかった。

今回は一度 NGをもらった。

言われたとおりにスクリーンショットを提出したら無事に通った。

今回提出した最終的なスクリーンショットは次の通り。

申請時に用意するスクリーンショットのポイントはこんな感じ。
・アプリの内容がわかるような1枚(picsだとメインの写真選択画面)
・フォトレタッチを呼び出す UI(picsだとブラシのアイコン)
・フォトレタッチの画面
・"Creative Cloud Connected"が表示されている箇所(フォトレタッチのツールバーにアイコンがあったのでそれが映るようにしてみた)

なおこのアプリでは、フォトレタッチを初回に使う時にメッセージを出しておいた(キャンセルすると使えない)。責任放棄 ...(後でややこしくならないように)。


修正写真の扱い


このアプリでは修正後の写真をカメラロールへ保存せず、独自に管理している。他のアプリだといちいち保存するのを聞いてくるし、カメラロールを汚す(?)のが嫌だった。自前で管理するので、オリジナルに戻せるし表示を相互に切り替えられるようになった。

修正は重ねて行えるし、捨てることもできる。


写真ごとのコメント入力


詳細画面を開くと同時にキーボードが立ち上がってコメント入力ができるようになる。


左右に写真をめくってもキーボードは出たまま。連続してコメントを付けていけるのが特徴の一つ。

実用性を重視してストレス無くサクサク入力できることを目指した。この点、中途半端にビューアを充実させるよりは投稿アプリとしての働きを重視してみた。

送信ごと設定


以前は別の設定画面で指定した項目を送信毎に変更できるようにした。「エバーノートにはオリジナルサイズで送って」「LINEには 640ピクセルで渡して」「メールにはスクウェア加工して」といったことが気軽に行える。※シェア機能でエバーノート以外にも加工した写真を送れる。

(これも物ぐさな自分がいちいち設定画面に行くのを嫌ってそうした)

ダイアログはすべてライブラリ「vikmeup/SCLAlertView-Swift」を使っている。デザインが結構好き。上記は幅を広げているが開発当時は CocoaPods提供のバージョンでは幅のカスタマイズが無くて少々手間取った(ソースコードの最新版では存在)。

なお1回のエバーノートへの最大送信枚数は100枚。シェア機能は15枚まで。

todayee シリーズ


今回のアプリは todayee シリーズの1つ。
todayeeシリーズは全9種類のエバーノート投稿専用のアプリ。用途に合わせた様ざなまアプリを提供している。
特徴はすべてのアプリからの投稿が1日1つのノートにまとまること。複数のデバイスにも対応。外出先は iPhoneで投稿し、家では iPad、というのもOK。オフライン投稿もOK。最終的に自動で投稿時刻順に並べられるから投稿はいつでもOK。

なお個別に9つ買うよりも40%以上お得な全部入りコンプリートパックもあり。

ちなみに今回初めてバンドルにカスタムアイコンを付けられることを知り、試しに付けてみた(上記がそう)。



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写真をまとめてエバーノートへ送りたい、コメントを付けて保存したい、という方は是非お試しください。







【アプリ】Todayee Video 1.0 をリリースしました

2017年1月5日木曜日 | Published in | 0 コメント

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昨年末に Todayee シリーズ第9弾「Todayee Voice」をリリースしました。ビデオを撮影してエバーノートへテキストを投稿できるアプリです。


起動後すぐに撮影を開始できます。


撮影後はプレビューが見られます。ワンタップで即送信。
あとはバックグラウンドでエバーノートへ送信されます。

撮影したビデオにコメント(1行テキスト)を付けることができます。


さらにエバーノートへ投稿した動画には自動的にサムネイル画像が付きます。
送信前にプレビュー画面でスワイプすると
サムネイルにしたい場面を選ぶこともできます。


ビデオ画質


ビデオ画質は iPhone / iPad の機種ごとの主なものに対応しています。以下は iPhone6sの例です。
  640 x 480 (30fps)
  960 x 540 (30fps)
  1280 x 720 (30fps)
  1280 x 720 (60fps)
  1280 x 720 (120fps)
  1280 x 720 (240fps)
  1920 x 1080 (30fps)
  1920 x 1080 (60fps)


制約など

撮影時間は最大で 30秒。最大ファイルサイズは 25MB。どちらか一方を超えた時点で撮影は自動停止します。ファイルサイズについてはエバーノートの契約がプレミアムの場合は 100MBになります。これはエバーノートの仕様で1ノートあたりのサイズ上限が決まっている為です。



Todayee 共通機能


Todayee Voice は、Todayee(トゥデー) という名前の付く複数のアプリシリーズの1つです。一番の特徴は Todayeeシリーズからの投稿がすべて 毎日1つのノートへまとまる点です。Voiceから投稿したノートに、写真や音声を追記していくといったことができます。さらに複数のデバイスからの投稿も同様にまとめることができます(同一のエバーノートアカウントを使用した場合)。
下の図は Place と Pics からの投稿が1つのノートにまとまっている例です。

投稿は時刻で自動的にソートされます。


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開発メモ


AVFoundation


Todayeeシリーズにビデオ撮影を加えることは最初から考えていてその時は UIImagePickerControllerを使用した簡易な実装を考えていた。その後 Todayeeアプリを利用者が少しづつ増えていく過程でユーザから「60fps対応」「スクエア対応」の強い要望があった。開発時間が余分にかかることもあり迷ったところでもあったが、他との差別化(というほどではなく最低限レベルになるかどうかだが..)にもなるかと思い AVFoundation を使用する実装で開発を始めることにした。AVFoundationを使ったビデオ撮影の情報はたくさんあるが、一番参考になったのは Apple が提供するサンプルコード。

AVCam-iOS

サンプルには Objective-Cだけでなく Swiftも含まれる。API の使い方が参考になったのはもちろん、特に面白かったは Dispatch(GCD) の使い方。AVFoundation のビデオ撮影を管理するクラス AVCaptureSession および関連クラスは物理的なデバイスを扱うこともあり、APIへのアクセスはシリアル化(順番に1つづつ)されている必要がある。このサンプルコードではそれを実現するのに Dispatchのキューを1つ専用に作り、APIアクセスを行う箇所では必ずこのキューへメソッド呼び出しのコード(クロージャやメソッド)を入れるようにしている。Dispatchの利用は、カメラや音声のプライバシー確認の箇所でも順序の調整に使われている。



あとがき


Todayeeシリーズはこの Videoで 9本目。2016年内10本という目標には届かなかったものの 12/31というギリギリのタイミングでリリースできてともかく良かった。諸事情からシリーズ内の他のアプリ開発よりも時間がかかった。純粋な開発で時間がかかったのは、ビデオ撮影部分の実装のせいもあるが 一番は Xcode8 + Swift3のビルド時間かもしれない。Todayeeアプリ は CocoaPodsを使うこともありビルドに非常に時間がかかる(毎回 4、5分くらい)。アーカイブにいたっては 30分(涙。今はビルド速度を改善する Tips情報が増えてきているが Video開発時には中心となるビデオキャプチャのコード部分だけ切り出して CocoaPodsを使わないシンプルな別のXcodeプロジェクトで開発を進めた。この方法は前半では、まあまあうまく行って特に開発当初のキャプチャ周りの試行錯誤では時間短縮できたと思う。後半はアプリとしての完成度を高めるために本体でのビルドになったためにこの恩恵は受けられずスローダウン。カメラ系のアプリの場合、シミュレータが使えないのがネックになる。このあたり今年中に劇的な改善があることを期待したい。

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さて今年はTodayeeシリーズの量産は一旦一休みして、当面は既存アプリの完成度を高めることに専念していきます。それが一段落したら Todayeeシリーズの新作をまた開発していきたいと考えています。今年は専用ビューアの開発も検討していますが何か要望・希望があればお気軽にご連絡下さい。

遅くなりましたが本年もまたよろしくお願いいたします。



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